和気清麻呂は、奈良〜平安時代の貴族です。
清麻呂公について、「日本後記」に、
次のような話があります(巻第八延暦十八年)。
奈良時代、称徳天皇のとき、道鏡と対立した
清麻呂公は、穢麻呂(きたなまろ)と改名させられ、
大隅国(鹿児島県)に流されました。
ある時、足を悪くして立ち上げることも
できなくなった清麻呂公は、宇佐八幡宮に参拝します。
その道中、300頭の猪があらわれて、
清麻呂公を乗せた輿(こし)の前を走っていきました。
無事に参拝を終えた清麻呂公は、歩けるようになり、
馬に乗って帰った、と伝えられています。
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2020年1月、和気清麻呂公をお祀りする護王神社に行きました。
護王神社は、京都御所の西側にあります。
境内には、狛猪をはじめ、いろいろな猪の置物があります。
足腰守護の御利益もあります。
和気清麻呂公の銅像です。
和気清麻呂は、戦前の十円札の肖像に描かれています。
また、この紙幣には、護王神社も描かれていますね。