〜エレナVSアレン〜

-----はじめに-----

――たび重なる戦闘、そして敗北。
傷つき疲れ果てたエレナは、心を閉ざしてしまう。

彼女を助けようと願う者達は、
心療術士マインドの力を借りて、彼女の心の世界へ旅立つ!

 

●プロローグ●
???「――どこだ!
    どこにいる、エレナっ!!
    全てのエレナを消し去って、私が唯一無二の存在になれるというのに! 」

 

●エレナの心の中●
ジュジュ「こ、ここが、エレナさんの心の中ですか……」
アニー「……何だが、居心地が悪いね」
バーンズ「早くエレナを救出して、さっさと帰るに限るぞ!」
グリル「これだけの人数がいれば、すぐになんとかできるだろう」

エレナ(「コ、コラ、ひとのこころのなかを大人数でズカズカと――」)

 

ムッシー「それにしても狭いところだムシ〜」
アイアン「きっと心が狭いのでしょう!」

エレナ(「勝手なコトをいうな〜〜」)

 

国王陛下「この崩れかかったところは、何ですか?」
マインド「それは、何かのトラウマですね
    とても壊れやすいので、気をつけてください」
ズール「――ふ、踏み抜いてしまったぞ!!」

エレナ(「うぐっ〜〜〜」)

 

???「おや、こんなところに――」
Dr.ドクトル「お、おまえは―――!?」
???「あー、ドクトルですか…………おひさしぶりです
   近々、御挨拶にうかがおう予定だったのですよ
   私を封印していただいた御礼にね」
国王陛下「…………?」
Dr.ドクトル「こいつは、かつてわしが戦った危険な存在……
   ……やむをえず、エレナの心に封印したのじゃ」
アレン「今では、彼女の別人格にすぎない存在です
   アレンとでも呼んでいただきましょうか……
   ……でも、それも今日までです!」

エレナ(「――あ、あたしの別人格ですってーーー」)

 

バトー「話して分かる相手ではないな……」
アレン「それは、お互い様でしょう?
   まとめて相手になりましょう!」

エレナ(「コ、コラ、ひとのこころのなかで暴れるな――」)

 

●第0ターン●
全員「――バタンキュ〜〜」
アレン「……たわいもない連中でしたね」
ロン「な、なんやコイツ、エレナより数倍強いやないかぁ〜〜!」

エレナ「――そんなことあるかぁ!!」

国王陛下「……あ、エレナさん!?」
アレン「ついに見つけたぞ!!!!」
Dr.ドクトル「いままでどこに?」
エレナ「何て言ったらいいのか……
   ……寝ている間に、幽体離脱してました!」
アレン「な…………」
マインド「……まあ、無事で良かったですね
    それでは、本人に決着をつけてもらいましょう」
Dr.ドクトル「じゃが、ヤツに勝てるのか?」
国王陛下「私達が力を貸しましょう!
     このカード[王の帰還]を使うといいでしょう」
マインド「名案ですね
     ではこれ[黄金の鍵(0994)]をどうぞ!」
Dr.ドクトル「うむ、これ[金色の銀幕]をやるぞ!!」

   ・
   ・
   ・

アレン「私からバトルをはじめます!」

ターン0(バトル開始前)
アレン
LP:4000/☆1
・.アルファ、完全生還、.オメガ、アルファサーチ
 
 
 
 
 
 
 
 
・金色魔王、孤高の女戦士、砂漠の虎、愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第1ターン●
アレン「私のターン、カードを1枚引く……
   [アルファの鼓動]を発動!
   このスキルは、自身の山札枚数を1枚減らし、次の引札を[多重存在α]にします
   そして、手札の[多重存在α](AT:200?/DE:200?)を守備表示で召喚し、ターンを終了です」

ターン1(終了時)
アレン
LP:4000/☆1
・完全生還、.オメガ、プロメ.火

.アルファ
無・術士
☆1

200/200

 
 
 
 
 
 
 
・金色魔王、孤高の女戦士、砂漠の虎、愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第2ターン●
エレナ「あたしのターン、カードを1枚引く!
   まずは、魔法カード[女神の鉄槌(0177)]で、800LPのダメージを与える!!」
アレン「ぐっ――!」
エレナ「傷つけられたカヨワイオトメの心の痛みは、倍返し!
   覚悟しなさい!!」
アレン「わ、私の所為ですか!?」
エレナ「問答無用っ!!
   [孤高の女戦士(1654)](400/500)を攻撃表示で召喚――
   ――このユニットは、通常召喚時、自分の陣地に他のユニットが存在しないとき、攻撃力=800となる!
   [孤高の女戦士]で、[多重存在α]を攻撃&撃破して、ターンを終わる!!」

ターン2(終了時)
アレン
LP:3200/☆1
・完全生還、.オメガ、プロメ.火
 
 
 
 
 

孤高.女戦士
無・戦士
☆1

800/500

 
 
・金色魔王、砂漠の虎、愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第3ターン●
アレン「魔法カード[完全なる生還(0182)]を使い、捨山の[多重存在α]を防御表示で再生召喚します
   さらに手札の[多重存在α]を防御表示で再生召喚して、ターンを終わります」
エレナ「あらら、時間稼ぎをするつもり?」
アレン「さあ、どうでしょうか」

ターン3(終了時)
アレン
LP:3200/☆1
・.オメガ、プロメ.火

.アルファ
無・術士
☆1

200/200

.アルファ
無・術士
☆1

200/200

 
 
 

孤高.女戦士
無・戦士
☆1

800/500

 
 
・金色魔王、砂漠の虎、愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第4ターン●
エレナ「あたしのターン――
   ――[砂漠の虎(0127)](550/900)を攻撃表示で召喚!
   [砂漠の虎(0127)]と[孤高の女戦士]で、[多重存在α]を攻撃&撃破する!!」
アレン「しかし、ノーダメージです」
エレナ「それはどうだか……
   魔法カード[追加召喚陣(0211)]を使用する!」
アレン「――!?」
エレナ「そして、[砂漠の虎(0127)]と[孤高の女戦士]を破壊し、[金色の魔王(0033)](1800/1800)を召喚!
   [金色の魔王]の攻撃!!」
アレン「ぐっ……!」
エレナ「ターンを終わるわ」

ターン4(終了時)
アレン
LP:1400/☆1
・.オメガ、プロメ.火
 
 
 
 
 

金色の魔王
無・悪魔
☆3

1800/1800

 
 
・愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第5ターン●
アレン「私のターン――魔法カード[賢者の石(0190)]を使い、カードを2枚引く……
   ……私も切札ユニットを見せましょう!」
エレナ「―――!?」
アレン「魔法カード[プロメテウスの火(0869)]を使う、捨山の[多重存在α]を1000LP支払い再生召喚する!
   さらに、魔法カード[αのカゲ]を使う――
   ―― これは、自陣に[多重存在α]があるとき、空き自陣に[多重存在α]を特殊召喚し、
   その後[多重存在α]のソウルを0にする魔法です」
エレナ「―――?」
アレン「3体の[多重存在α]を排除し、[最終存在Ω](1400/1000)を特殊召喚――
   ――私は、全ての存在を消し去り、唯一無二の存在になるのです!!」
エレナ「その程度の攻撃力が切札…………?」
アレン「この[最終存在Ω]は、いくつかの特殊性能を持ちます
   ひとつは、通常召喚はできず、先ほどのように3体の[多重存在α]を排除しなければ召喚できません
   次に、手札の[多重存在α]を捨てることで、攻撃力が400加算されるのです
   ……私は、 手札の[多重存在α]を捨て、[最終存在Ω]の攻撃力を1800に上げます
   [最終存在Ω]で[金色の魔王]の攻撃します!」
エレナ「(相討ち狙いっ!
   だけど、ヤツに手札がない以上、あたしの方が有利―――!?)」
アレン「これで、あなたの最強ユニットは破壊しましたよ」
エレナ「―――な、なぜ…………?」
アレン「言い忘れていましたが、[最終存在Ω]は、3体の[多重存在α]を排除して特殊召喚したとき、
   捨山の[多重存在α]と同じ数(3)だけの破壊耐性能力を持つのですよ
   だから、相討ちにはなりません!
   ターンを終わります!!」

ターン5(終了時)
アレン
LP:400/☆1
・――

.オメガA
無・術士
☆4

1800/1000

 
 
 
 
 
 
 
・愚者の石
エレナ
LP:4000/☆1
 

 

●第6ターン●
エレナ「あたしのターン!

    (ちょっぴしマズイわね……
    仮に[稲妻招来(0178)]を引いても、破壊しきれない……
    でも、[逆さ召喚陣(0208)]なら……)

   カードを1枚引く――

    (引札は……[王の帰還(1380?)]!!)

   ――やっぱり、あたしの最強ユニットが決着を着けたがってるようね! 」
アレン「…………!?」
エレナ「魔法カード[王の帰還]を使用、これは捨山にある”王”の名を持つユニット1体を選び、
   次の引札として、山札に戻す魔法……もちろん、[金色の魔王]を選ぶ!
   そして、魔法カード[愚者の石(1075)]を使い、次のターンの引札の代わりに、カードを2枚引く!
   ……さらに、魔法カード[愚者の石(1075)]により、さらにカードを2枚引く!」

マスター「この場面で、一気に手札を増やすとは!」

エレナ「あたしの勝ちね!」
アレン「―――!」
エレナ「魔法カード[金色の銀幕]を使い、LPの半分を消費して、手札の[金色の魔王]を特殊召喚する!
   ここで、魔法カード[愚者の石(1075)]を[最終存在Ω]に使用し、元の攻撃力の1400に戻す!! 」
アレン「なっ………!」

Dr.ドクトル「何という、引きの強さ!」
マスター「なるほどそういうことか――!
    ――ここはエレナのホームグランド、当然の結果だ!!」

エレナ「[金色の魔王]で[最終存在Ω]を攻撃!!!」
アレン「ぐはっぁぁぁ〜〜〜〜!!」

ターン6(バトル終了時)
アレン
LP:0/☆1
・――

.オメガ@
無・術士
☆4

1400/1000

 
 
 
 

金色の魔王
無・悪魔
☆3

1800/1800

 
 
・――
エレナ
LP:2000/☆1
 

 

●エピローグ●
国王陛下「これで一件落着ですね」
エレナ「いいえ、まだよ!」
国王陛下「…………?」
エレナ「全員、シバキ倒す♪」

 

 

-----あとがき-----

今後のサイドストーリーの展開を考えると、
エレナの山札を強化した方がいいだろうと思って書きました。

多数の未実装カードが使用されているのは、バトル展開を考えたのが、比較的新しいためです。

例によって、ありえないようでありえるようなカードバトルが繰り広げられました!