戻橋の鬼女は、京都の一条戻橋で、
渡辺綱と戦った鬼である。
茨木童子と同一の鬼だとすれば、
女ではないだろう。
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平家物語(剣巻)によれば、
源氏に伝わる名刀鬚切が鬼切という名になった話の中で、
この鬼が登場する。
大体、以下のような話である。
夜、源頼光の使いを終えた帰り道のことである。
渡辺綱が、戻橋のところで女を助けようとしたところ、
女は鬼へ変わり、綱に襲いかかった。
綱は、反撃し、鬼の手を切り落とす。
手を斬られた鬼は、愛宕山の方へ飛び去った。
なお、この鬼の手であるが、晴明の助言もむなしく、
綱の養母に化けた鬼が取り返したようである。
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2005年5月、京都堀川の戻橋に行きました。
ふつうの橋ですね!