がごぜは元興寺の鬼ともよばれる妖怪で、
元興寺は奈良にあるお寺である。
漢字では元興寺と書くのだが、
それだと寺名との区別がややこしくなるので、
がごぜでいいだろう。
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「日本霊異記(上巻)」によると、
敏達天皇の御世、元興寺の鐘楼には鬼がいて、
度々人の命を奪っていた。
この鬼は、雷の化身である童によって退治される。
そして、童は道場法師となった...
おそらく、この元興寺の鐘楼にいた鬼が、がごぜであろう。
なお、鳥山石燕の絵には、
僧衣らしき姿で描かれています。
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2012年3月、奈良の元興寺に行きました。
元興寺は、飛鳥の法興寺を
平城京に遷した南都七大寺の一ですねー

鐘楼の礎石が残っています。